気診とは

気診とは、兵庫県加古川市在住の整形外科医・小田一先生により開発された、気の診断および治療システムの総称です。

東洋医学は周知のごとく、気血水の変調を病態生理の柱としています。
その主導たる「気」を具体的に把握し実証しようとするのが、当研究会の最大の特徴です。

「気」とは一般的に目に見えず、耳に聞えず、手に触れる事もできませんが、一定の訓練によって把握することができます。その把握技法を私たちは気診(きしん)と呼んでいます。

当研究会では、気診を会員がその個性に合った方法で活用していますが、診断は「小田式胸鎖乳突筋検査法」によって行ないます。この検査法は研究会の早期に開発された方法で、患者の身体に触れることなく診断できるのが最大の特徴です。

当研究会、中でも小田一先生は、古典を文献的にではなく、気診の立場で臨床実践的に研究を続けて参りました。
小田一先生は何物にも囚われない自由な視座で古典の重要性を説かれています。
 

胸鎖乳突筋検査法について

ある条件を与えて、胸鎖乳突筋が緊張するか緊張しないかを調べる方法です。

条件の組み合わせによって、針灸や漢方薬等の複雑な診断が可能になります。
経絡の中を流れる気(東洋医学で扱う狭義の気)だけでなく、体外の気や物質的生命体(身体)を伴わない霊気まで、胸鎖乳突筋検査法ではその対象となります。
 

胸鎖乳突筋検査法

胸鎖乳突筋検査法の様子右手を用いる場合には、左の胸鎖乳突筋を調べます。
胸鎖乳突筋を拇指と他の4指で軽くつかむようにして、その緊張状態を調べます。

検者は立位でも坐位でもよく、背筋を伸ばして力まず頸部も自然に伸ばした状態で、顔は正面を向きます。

顔面の左右旋で胸鎖乳突筋の緊張は変化するので、顔面の左右旋があれば正しい判定は困難になります。
自分の身体がどのような姿勢であるか、正しくイメージできねばなりません。

様々なものを自分の手掌部に載せて、自分の胸鎖乳突筋の緊張を調べることで、胸鎖乳突筋検査法の練習を行うことができます。
胸鎖乳突筋の緊張と弛緩が判定できるようになれば、臨床的に様々な診断ができます。
 

音素診断

「音素」とは、診断の条件設定のために活用される言葉で、検者間の意味するものの統一用語です。

検者が、さまざまな音素を発音、または意識して、胸鎖乳突筋の緊張の状態を調べるために利用します。
 

筋緊張の条件付け

音素診断では、音素が診断の条件に合致したときに胸鎖乳突筋が緊張すると条件付けしてもよく、また逆に緊張しないと条件付けしてもかまいません。あらかじめ、どちらかを明確に意識して条件付けをしておくことが重要です。

さらに、音素診断のみでなく、手掌にものを載せる場合でも、適応刺激であれば胸鎖乳突筋が緊張し、不適当刺激であれば弛緩すると条件付ければその通りになります。
 

診断経気

通常の古典的な針灸では、証の決定において望聞問切の四診が使われます。

気診では脈診など、診断や治療に関する情報を診断経気により得ることができます。
 

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